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发表于 2011-10-23 11:30
| 只看该作者
本帖最后由 奥若拉 于 2011-10-23 14:11 编辑
本次登场:不二、幸村,幸村视角。
日文版在前,中文版在后。
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NO.51 仲間
――ああ、これが「絶望」というものなのか。
傷だらけで、動く気力もなくて、パートナーの元へも駆け寄ることができず。
全身全霊の一撃は、相手にかすり傷さえ作れなく。
ついに跪いて。
「セーイチっ!!!」
パートナーの叫びが聞こえた。
ごめんね、リリスモン。
君の世界を救えない、君を守れない、自分自身さえ守れない、こんなに情けないテイマーで。
ごめんね。ごめんね。
レーベモンは、衝撃波を前に、ゆっくりと目を閉じた。
「カードスラッシュ!!『ウォーグレイモンの盾』!!!」
予想していた痛みが、ない。
恐る恐る目を開ければ、目の前には魔王の背中が。
自分のパートナーと同じく七大魔王の座に君臨する者。「暴食」の異名を持つ、ベルゼブモン。
「なにぼーっとしてるんだよ、こっち!」
反応が追いつかないまま、ダレかに抱えられて後退する。既に限界に達していたマガイモノの勇気の盾は粉々に砕け散り、ベルゼブモンは一瞬のスキにその場を逃れた。
傷ついた体は爆発の衝撃に耐えられず、とうとう進化が解けてしまった。
レーベモンから、幸村精市へ。
「ルーチェモン、ベルゼブモン!」
「大丈夫だ、気にするな!」
「ボクたちもセーイチも無事だよ!」
ああ、自分を助けたのはルーチェモンだったんだ。ルーチェモン・フォールダウンモード、「傲慢」の魔王。
「暴食」と「傲慢」、二体の魔王を同時に仕えるテイマー。そんなニンゲン、一人しか居ない。
血走った目が、リリスモンから退化したホークモンを抱いている琥珀色の髪の少年を捉える。
「不二……」
紛争を嫌い、でも絶対的な力を誇るパーティを率いる者。素の彼を知らない一部の者が「魔王の王」とかさえ呼んでいる、天才テイマー・不二周助。
どうして、彼が、ここに。
だって、黙ってたのに。
彼を、巻き込みたくなくて。
彼を、守りたくて。
全てを隠していたのに。
「なんでくるんだよっ…!不二の馬鹿!!」
「馬鹿は幸村の方でしょ!この大馬鹿っ!!!」
腕を掴まれた。首に腕を回されて、ぎゅっと抱きつかれた。
暖かい雫が、首筋にこぼれ落ちた。
泣いているのかい、不二?……俺の、ために…?
「なんで何も言わずに行っちゃうんだよっ!一緒に戦おうって言ったのに!!っ僕たちがそんなに足手纏いなの?!邪魔なの?!」
「ち、が……」
掠れて声が出ない、それが堪らなく悔しい。
違うよ、違うよ不二。足手纏いなんて、邪魔なんて思ってないよ。ほんとは一緒に戦いたかったよ。ほんとは肩を並べて立ちたかったよ。
でも、それじゃあ君までも傷ついちゃうじゃないか。
そんなの、嫌だから。だから…
「僕、幸村だけが傷つくなんてもう嫌だよ!」
「え…」
「僕たち仲間でしょ?!仲間と思ってくれるなら、君の辛いこと傷つくこと、僕にも分けて二人で立ち向かおうよ!この世界を守りたいのはっ!仲間を守りたいのはっ!君だけじゃないんだよっ!!!」
…ああ、そうだったっけ。
今の「選ばれし子供」は、俺一人じゃないんだったっけ。
戦友<なかま>は、リリスモンだけじゃなかったんだっけ。
なんで、忘れてたんだろう。なんで知らないつもりでいたんだろう。
俺の仲間たちは、俺に守られるだけのか弱い存在じゃない。立派なテイマーたちと、立派なパートナーデジモンたちじゃないか。
俺は守護者なんかじゃない。俺がみんなを守って、みんなも俺を守ってくれるんだ。今の、不二のように。
戦いは辛いけど、俺の、俺たちの旅は辛いことだけじゃないんだ。だからみんな逃げたり怖がったり、嫌がったりもしないんだ。
責任からじゃなく、本当にこの世界が好きで、パートナーたちが好きで。
この世界で一緒に旅をする仲間たちがすきで、この世界での全てが楽しくて。
だからこの全てを守りたいんだ。
ふと全国大会決勝戦を思い出した。テニスの楽しさを忘れて、勝利しか目に入らない俺。そんな俺を倒したのも、テニスの「楽しさ」を常に心がけていた子だったっけ。
なんか俺、
「…学習能力がないな……」
「っ…ほんとに、だよ…!」
「ごめんね、不二……ホークモンも。俺のせいで、成長期まで退化しちゃって」
「気にしないで、また進化すればいいことだから」
傷だらけでも、健気に笑うホークモン。流石、俺のパートナー。
「シュースケ、ここは一旦引いたほうがいいじゃないか。他の奴らと作戦を凝る必要があるだろう」
「うん、そうだね。ごめん、ベルゼブモン、お願いできる?」
テイマーの指示に頷いたベルゼブモンは成熟期・ヨウコモンまで退化し、俺・不二・ホークモン、そして成長期まで退化したルーチェモンを載せた。少々容量オーバー気味だったが不二が耐性アップのカードをスラッシュしたおかげでなんとか保ち、無事戦場を離脱することが出来た。
戦場で敵に背を向けるなんて屈辱だ。でもこの屈辱は俺の傲慢が導いたモノ。
二度とないと誓うよ。もう分かったから。
「仲間」を信じる大切さを。
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解説:
幸村精市→不二よりも先にデジタルワールドに来たことがある。(入院中に精神体だけ)。デジヴァイスはD-スキャナー、闇のスピリットを持ち、闇の闘士(レーベモン・カイザーレオモン)に進化可能。前回の選ばれし子供は彼一人だけのため、やや単独行動に走る傾向。すぐに一人で全てを背負ってしまう癖がある。
リリスモン(ホークモンに退化)→幸村のパートナー。幸村の代のデジヴァイスで進化したパートナーデジモンは自主的に進化・退化できないため普段は究極体のままだが怪我により成長期へ。成長期↔成熟期の進化・退化のみ、光のデジメンタルを使った進化であるため自主的にコントロールできる。
不二周助→選ばれし子供の一人。「魔王の王」とも「天才テイマー」とも呼ばれる。前者は二体の魔王型デジモンを従えているため、後者は戦術カードの使いが天才的のため。デジヴァイスはD-アーク、デジモンカードをスキャンして使用することができる。
ベルゼブモン(ヨウコモンに退化)→不二のパートナー。不二の代のデジヴァイスにより自由に進化・退化ができる。ただし消耗あり。今回出ていないが不二とマトリックスエヴォリューションでブラストモードに進化可能。
ルーチェモン・フォールダウンモード(ルーチェモン(成長期)に退化)→別に不二のパートナーではないが不二に懐いでいる。基本的に自主的に進化・退化できないはずだが成長期↔フォールダウンモードのみコントロール可能。というかフォールダウンモードは消耗が激しいので普段は成長期状態で消耗を減少している。
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NO.51 同伴
——这就是,“绝望”吧。
全身的伤口生疼,已经连动一动的力气都没有,更没法赶去搭档身边。
拼尽全力的一击,在对方身上连一点小擦伤都没有留下。
终于撑不住,双腿一软跪倒在地上。
“精市!!!”
朦胧之中传来搭档的喊声。
对不起呢,莉莉丝兽。
我可真是个没用的驯兽师……救不了你的世界,守护不了你,就连自己都保护不了。
对不起。对不起。
在冲击波即将到达的时候,黑狮兽静静地闭上了眼睛。
“卡片抽换!‘战斗暴龙兽之盾’!!!”
预料中的剧痛没有到来。
慢慢睁开眼睛,映入眼帘的是魔王的背影。
和自家搭档同样身负七大魔王之名的,“暴食”之别西卜兽。
“还在发什么呆啊,这边啦!”
还来不及反应,就被不知是谁拦腰抱起来迅速后退。早就支撑不住到达极限的幻象的勇气之盾顿时碎裂为千万的碎片,别西卜兽趁机脱身。
重伤的身体撑不出爆炸带来的冲击,进化被强制解除。
从黑狮兽,回到幸村精市。
“光明兽,别西卜兽!”
“没事,别管我们!”
“我们和精市都没事的!”
原来救了自己的是光明兽。光明兽·堕落模式,“傲慢”的魔王。
同时支配着“暴食”与“傲慢”两个魔王的驯兽师。那样的存在,自己只认识一个。
充血了的眼睛四处扫视,终于捕捉到了抱着从莉莉丝兽退化的麻鹰兽的,琥珀色头发的少年的身影。
“不二……”
厌恶纷争,却带领着拥有绝对实力的队伍的驯兽师。不了解他的人甚至将他称为“魔王之王”的,天才驯兽师·不二周助。
为什么,他会在这里?
明明……是瞒着他的。
因为,不想把他也卷进来。
因为,想要保护他。
所以才将一切都向他隐瞒着的。
“为什么要自己跑过来啊……!笨蛋不二!!”
“笨蛋是幸村你自己才对吧!你个大笨蛋!!!”
手腕被一把抓住。一双手臂环住自己的脖子,紧紧地搂住了自己。
有什么温热的液体,滴落在脖颈上。
“为什么一声不吭就不见了啊!不是说好了一起战斗的吗!!我们就那么不可靠吗?!那么碍手碍脚吗?!”
“不……不是……”
嗓子干痛,几乎发不出声音。明明想说的话那么多。
不是的,不是这样的,不二。绝对没有,我绝对没有觉得你碍手碍脚什么的。其实我好想和你一起战斗,好想和你肩并肩站在一起。
但是,如果连你也牵扯进来的话,就会让你受伤了。
我不想这样。所以……
“我不想再让幸村一个人受伤了!”
“咦……”
“我们不是同伴吗?!如果你还当我是同伴的话,那就把你觉得痛苦的事情把让你受伤的事情都让我也和你一起分担啊!想保护这个世界的,想守护同伴的……不只有你一个人啊!!!”
……对啊,是这样呢。
这一代的“被选召的孩子”,不是只有我一个人呢。
我的同伴,也并不止莉莉丝兽一个。
为什么会忘记了呢。为什么会一直假装不知道呢。
我的同伴们,并不是只能被我守护着的软弱的存在。他们明明都是出色的驯兽师们,和出色的数码兽搭档们啊。
我并不是什么守护者。确实,我是在保护着大家,但同时,我也在被大家守护着。就像,现在的不二一样。
虽然战斗很辛苦,但是我的……我们的旅程并不是只有辛苦的事情。所以,大家才不会逃跑、害怕和厌恶。
不是因为责任,而是因为真的喜欢这个世界、喜欢自己的搭档们。
喜欢一起在这个世界旅行的同伴们。觉得这个世界的一切都令人快乐。
所以,才想守护这一切。
忽地想起了全国大赛的决赛。忘记了打网球的快乐,一心只追求胜利的我。打败了这样的我的,似乎也是个一直不忘记打网球的“快乐”的孩子呢。
好像,我……
“……一点都没有长进呢……”
“可不是吗……!”
“对不起,不二……还有麻鹰兽。都是因为我,害你退化到成长期。”
“别在意,再进化就好了。”
尽管浑身是伤,麻鹰兽仍然坚强地笑着。不愧是我的搭档呢。
“周助,还是先撤退比较好吧?和其他人商量一下战术比较好。”
“也是。别西卜兽,麻烦你了,行吗?”
对着驯兽师的指示别西卜兽点头应承,退化为成熟期的妖狐兽,我、不二、麻鹰兽和退化为成长期的光明兽乘坐到它的背上。一次性载这么多人妖狐兽多少有点超载的感觉,但是不二刷了一张提高耐性的卡片令它勉强支撑住脱离战场。
在战场背对敌人简直是无上的耻辱。但这耻辱却是由我的傲慢所造成的恶果,可以说是我自作自受。
我发誓不会再有第二次了。因为我已经懂得。
——相信“同伴”的重要性。
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解说:
幸村精市→在不二之前就曾经来到数码世界(关东大会期间住院时,只有精神体的状态)。暴龙机是D-Scanner(DF的那个),拥有闇之斗魂,可以进化为闇之斗士(黑狮兽、凯撒狮子兽)。因为上一次来到数码世界时被选召的孩子只有他一个人,所以初期偶尔有单独行动的倾向。总是会不管什么事情都揽到自己身上一个人承担。
莉莉丝兽(退化为麻鹰兽)→幸村的搭档。由于在幸村那一代的暴龙机作用下进化的搭档数码兽不能自主进化或退化,所以自从上一次进化之后就一直保持着究极体的姿态,但是这一次因为受伤被迫退化为成长期。只有成长期到成熟期或相反的进化退化因为是光的数码装甲的作用结果所以能够自由控制。究极体其实是暗黑进化的结果。
不二周助→被选召的孩子之一。被称为“魔王之王”和“天才驯兽师”。“魔王之王”缘由率领着两只魔王型数码兽,“天才驯兽师”则是因为对战术卡片的运用出神入化。暴龙机是D-ARK,可以抽换数码兽卡片来使用。
别西卜兽(退化为妖狐兽)→不二的数码兽。由于不二这一代的暴龙机的作用,在初次进化之后即可自由地进化或退化。但是会有体力等的消耗。虽然这次没写到但是可以和不二Matrix Evolution成为Blast Mode。
光明兽堕落模式(退化为光明兽)→虽然不是不二正式的搭档但是很喜欢不二,很听他的话。原则上来说不能自由地进化退化但是只用从成长期到堕落模式之间可以自由控制。或者说是由于堕落模式的消耗过大不得不平时保持成长期状态。
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本来想连Matrix Evolution也放进去的结果等注意到的时候他们已经临阵脱逃啦(← |
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